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解説

パケットを省略しない

tcpdump -s0 

デフォルトの 68 バイト (SunOS の NIT では最小値は実際には 96) ではなくて、 snaplen だけのデータを 各パケットから取得します。68 バイトという データ長は、IP, ICMP, TCP, UDP のパケットを取得する分に は十分ですが、 ネームサーバや NFS のパケットについてはプロトコル情報が切り詰められるこ とがあります (これについては、以後の説明を参照して下さい)。 スナップショットが限られた量しかとれずに切り 詰めら れたパケットは、出力に "[|proto]" という文字列がいっしょ に表示されます。 proto は、切り詰めが行 われたプロトコルレベルの名 前です。大きなスナップショットをとる場合には、それだけパケット処理の時 間がかかるということと、パケットバッファリング用のバッファの量が減るということに注意してください。 これにより、パケットが消失するかもしれませ ん。snaplen の大きさを、必要なプロトコル情報を取得で きる最小の値に とどめるようにしてください。 snaplen を 0 に設定すると、パケット全体の捕捉に必要な 長さを使用することを意味します。